オンラインカジノの歴史
オンラインカジノとは、インターネット上でカジノがプレイできるサイトで、ヨーロッパではすでにプレイヤーが4000万人にものぼります。現在は、日本語対応のオンラインカジノも多く存在し、日本でもオンラインカジノをプレイする人が着々と増え、日本人プレイヤーは約50万人にものぼると言われています。
オンラインカジノを運営するにあたり、合法的な運営を証明し、プレイヤーからの信用度を高めるための「運営ライセンス」とゲームプロバイダーにより、開発・提供される「ソフトウェア」、そして「オンライン決済サービス」が必要になります。
まずは、「運営ライセンス」「ソフトウェア」「オンライン決済サービス」の歴史を振り返ってみましょう。
ライセンスとは
1994年に「アンティグア・バーブーダ」という小国で、オンラインカジノ運営ライセンスを世界で初めて発行する法律(FTPZ法)が可決されたことがオンラインカジノの始まりと言われています。
その後、様々な国がライセンスを発行していきます。
1994年 | アンティグア・バーブーダ |
1998年 | ジブラルタル |
1999年 | オルダニー島 |
2000年 | マルタ |
2001年 | マン島 |
2006年 | UK |
ライセンスを取得しているオンラインカジノサイトは、監査機関による厳格な審査を通過し、ライセンス料も払っているのでプレイヤーが安全なオンラインカジノサイトかどうかを見極める判断基準の一つにもなります。
また、運営会社とプレイヤー間でトラブルが起きた場合、政府や国が仲介役となってもらえるため、迅速に解決することができます。
しかし、ライセンス発行の基準は国によって異なるので場合によっては仲介してもらえない時があるので、より信頼性の高いライセンス発行国を選ばなければなりません。
現在は、マルタ共和国、キュラソー、カナワケなどが高い審査基準を誇っています。
特に日本は今でこそカジノ法案が成立したものの、賭博自体は法律で禁止されており、オンラインカジノもグレーゾーンな部分があるのでライセンス発行の機関を重要視する必要があると言えます。
ソフトウェアとは
1994年に設立されたマイクロゲーミング社は安全な環境で、公正にオンラインカジノを行うことを目的とし、世界で初めて「ソフトウェア」を開発しました。
マイクロゲーミング社は、独自の審査基準を設けており、非常に高額な導入費が必要なため、マイクロゲーミング社と契約しているオンラインカジノは信用性が高く、プレイヤーが安全にゲームを行うための判断基準の一つになります。
現在もマイクロゲーミング社は、大手ソフトウェアプロバイダーとして多くのソフトウェアを導入し続けており、ゲームの数は850種類以上にも及びます。
オンライン決済サービスとは
1995年にカナダで設立されたクリプトロジック社は、インターネット上で安全に金銭の取引を可能にするサービスを開発しました。
オンラインカジノの成長期
インターカジノ
1996年にはオンライン決済サービスを開発したクリプトロジック社の子会社である「ウェイジャーロジック社」によって、世界初のオンラインカジノサイトであるインターカジノが誕生しました。
2007年 | 審査基準が極めて高い「マルタ共和国」のライセンスを取得 |
2012年 | クリプトロジック社、WagerLogic 社と『アマヤ・ゲーミング・グループ』が合併 |
2014年 | 『インターテイン・グループ』によるアマヤ・ゲーミング・グループの回収 |
上図のように、インターカジノはさらに成長し続け、現在では「ギャンブリングオンライン」というオンラインカジノ業界で有名な雑誌にて行われている「ベストオンラインカジノ賞」で5年連続受賞するなど、多くのアワードを受賞するほど最も歴史の深いオンラインカジノサイトになっています。
インターカジノの誕生により、様々なオンラインカジノが世界各国で登場し始めました。1998年に誕生した「ジャックポット」では、少額の投資で高額な賞金を当てる人も増えました。
インペリアルカジノ
1997年に設立したインペリアルカジノは、日本語サポートに力を入れた最初のオンラインカジノです。
2010年前後では、多くのオンラインカジノが日本語に対応し、日本でも一般的に認知され始めました。
2012年には、日本人がワイルドジャングルカジノにおいて1億2700万ジャックポットを獲得し、週刊新潮でも取り上げられ話題になりました。カジノ法案も成立し、日本のカジノはますます本格的になることが見込まれるため、オンラインカジノへの期待も高まります。
オンラインカジノの安全性
オンラインカジノ設立当時は、公式ライセンスを持たない悪質なオンラインカジノも多く存在し、「アカウントの凍結」「賞金の未払い」など様々な不正行為が問題となっていました。
オンラインカジノの設立とともにどのようなセキュリティが施されていったのか歴史をたどってみましょう。
eCOGRA(イーコグラ)
マイクロゲーミング会社は、マルタ共和国とイギリスが発行する国際ライセンスを取得し、2003年にeCOGRA(イーコグラ)という第三者審査機関を共同設立しました。
eCOGRAは、プレイヤーの安全と保護を目的とした非営利組織(NPO)で、ゲームの公平さとカジノの優良さを評価するために厳格で細かい審査基準を設けています。
そのため、創設当時から多く存在していた悪質なオンラインカジノサイトの不正行為も少なくなり、マイクロゲーミング会社はプレーヤーからの高い信用を得るとともに絶対的な地位を確立していきます。
また、eCOGRAの役割の一つに仲介サービスがあります。プレイヤーと運営側の間で起きたトラブルの解決に対し迅速に対応してくれます。ただし、もちろんいくつかの条件があるので注意する必要があります。
GLI(Gaming Laboratories International )
GLIは1989年、アメリカとカナダで宝くじ用の映像抽選端末や中央制御システムの試験を開始したことをきっかけにオンラインカジノでもソフトウェアのテスティング事業の幅を広げています。
GLIの審査基準は事細かに設定されており、政府の判断要素になるほどの正確さなので、世界で9割のシェアを誇る最大規模の審査機関となっています。
まとめ
・「ライセンス」「ソフトウェア」「オンライン決済サービス」により世界初のオンラインカジノであるインターカジノの誕生。
・インペラリアルカジノの日本語サポート対応をきっかけに、日本人はオンラインカジノを認知し始めます。
・独立した第三者審査機関による厳格な審査により、オンラインカジノへの信頼性が高まります。
オンラインカジノの歴史を振り返ってみると、すぐに運営されていたわけではなく「ライセンス」「ソフトウェア」「オンライン決済サービス」という設備が整って初めて運営が可能になるということがわかります。
また、オンラインカジノの運営会社側は莫大な資本が必要になるので、歴史と共に運営会社側の安全性と信頼に対する今までの苦労も伝わります。このように、厳格な第三者審査機関によって現在もプレイヤーにとってますます安全性の高いゲームサイトに進化しています。
実際に1日目から高額賞金がもらえるほど、初心者でも一攫千金を狙えるチャンスが十分にあるので夢のあるギャンブルサイトと言えるでしょう。